ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ5選紹介
人気ゲームの常としてメディアミックスがあります。アニメ化、映画化、漫画化。その1つにゲーム原作からの小説化があります。
ゲームを原作とした小説はストーリーを文章に起こしただけ、の小説も多いです。でも原作のゲームのストーリーをなぞるだけの小説は物足りないですよね。
しかし、そんな中でも作者の力量次第では原作のゲーム作品の世界観を広げてくれる素晴らしい小説もあります。
ゲームを原作とした小説を読んで、ゲームに入る人も多く私も同じく小説を読んで購入したゲームも数多くあります。
今回の記事ではゲームが原作の小説おすすめを5選紹介します。
ゲームが原作の小説ですが、原作のゲームを全く知らなくても楽しめる小説に絞っておすすめを選びました。
ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ①
「ICO-霧の城-」は2001年に発売されたPS2用ゲームソフト「ICO」を原作とした小説です。
この小説の作者はなんとあの「宮部みゆき」さんです。驚きですよね。
僕が君を守ってあげる。だから手を離さないで。
霧の城が呼んでいる、時が来た、生贄を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに1人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は「生贄(ニエ)の刻(とき)」が来たら、霧の城へ行き、城の一部となり永遠の命を与えられるという。親友トトによって特別な御印(みしるし)を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立するが――。
「ICO-霧の城-」内容紹介より
「鹿の王」や「理由」などを著書に持つ直木賞作家の宮部みゆきさんは屈指のゲーム好きであることも知られています。
宮部みゆきさんがICOの体験版をプレイし、内容を気に入ったために自らゲーム原作の小説を書いたとのこと。
連載されていたのは当時の「週刊現代」。バリバリの週刊誌でゲームと全く関係ない雑誌にゲームが原作の小説を書いたのは、流石宮部みゆきといったところ。
著者本人が実際にプレイしてから書いているおり、原作のゲームさながらの雰囲気と宮部みゆきの筆力が合わさり、原作を知らない人も楽しめるおすすめの本となっています。
原作のゲームがあまり背景を語らないスタイルに対して、上手く世界観を補完する形の小説となっています。
原作のゲームをプレイしたけど世界観が分からなかった、という人におすすめです。
ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ②
「ストーム・ブリング・ワールド」は大宮ソフトが開発したゲーム「カルドセプト」シリーズを原作とした小説です。
作者は「冲方丁」さん。元ゲームのシナリオライターで、ライトノベル作家として小説を書いていた内の1つです。
変えられるのは強い自分。
創造の女神カルドラが手にしていた〈創造の書〉。神々の争いで砕け散った断片は〈カルド〉と呼ばれ、それに秘められた力を駆使できる者をセプターと呼んだ。少女アーティは父に愛されたい一心で嘘をつきセプター候補として神殿で学んでいた。そんな彼女のもとに転学生の少年リェロンがやってきたとき、運命の歯車が大きく動き出す-
「ストーム・ブリング・ワールド」内容紹介より
カルドセプトはボードゲームとカードゲームを一緒にしたようなゲームです。モノポリーに近いですね。モノポリーについてはこちらの記事をご覧ください。
一見すると普通のファンタジー小説ですが、読めばカルドセプトの持つボードゲーム要素とカードゲーム要素が見事に組み合わさっていることが分かるはず。
カルドセプトを知る人からすれば、原作のゲーム要素をここまで忠実に設定へと落とし込んでいる小説はないと感動します。
ストーリーはライトノベル王道の学園バトル小説ですが、原作ゲームのカード・ボードゲーム要素が随所に散りばめられ、独自の世界観を生み出しています。
原作のゲームを知る人、知らない人両方におすすめの小説です。
ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ③
「モンスターハンター:ワールド 生命の大地に」は2018年カプコンより発売されたゲーム「モンスターハンターW」を原作とする小説です。
モンスターハンターを原作とする小説は数多くありますが、中でもこの氷上慧一さんが書いたモンスターハンターの小説は評価が高くおすすめです。
狩れ! この生ける大地と共に。
およそ十年に一度、遥か彼方の新大陸を目指し、海を渡る古龍達。
「古龍渡り」と呼ばれる、この奇妙な現象を解明するため、ギルドは「新大陸古龍調査団」を結成し、数度に渡り新大陸へと調査団を派遣した。
そして五回目の派遣である今回。第五期調査団は過去最大の規模を誇ると言われていた。
「モンスターハンター:ワールド 生命の大地に」内容紹介より
ゲーム「モンスターハンター」を原作とする小説にはこちら氷上版とは別にゆうき版もあり、こちらは一般ハンター目線、あちらはエリートハンター目線といった違いがあります。
氷上版のモンスターハンターの小説は一般ハンター目線で描かれており、ゲーム主人公の視点とは違う地に足が就いた世界観を構築しています。
モンスターハンターシリーズの世界観を泥臭く描いた本シリーズは原作のゲームの世界観が好きな人におすすめの小説となっています。
ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ④
「高機動幻想 ガンパレード・マーチ」シリーズは2000年にPSで発売されたゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」を原作とする小説シリーズです。
1巻だけ、作者が広崎悠意で、以降は榊涼介という方が書いているゲーム原作の小説です。
1945年、空に忽然と出現した黒い月が第二次大戦を終結させた。だが、その月とともに幻獣が現れ、人間を次々に殺戮。人類と幻獣との戦いは50年以上経った今も続いていた。1999年、激化する戦いの中、日本国会は徴兵年齢以前の少年を徴集することを決めた。5121小隊に属した15歳の速水厚志は、ヒト型戦車『士魂号』のパイロットとして、訓練後の最終テストを無事クリア。晴れて軍組織に組みこまれ…。迫力ある戦闘シーン盛りだくさん。異世界からの侵略者と戦う少年たちを描き、いろいろな意味で話題を呼ぶ人気ゲームのノベライズだ。ここに出撃。
「高機動幻想 ガンパレード・マーチ」内容紹介より
高機動幻想ガンパレード・マーチは「自由度が高すぎるゲーム」として口コミで人気になったゲームです。
小説では幻獣と呼ばれる怪物との命がけの戦いを描いています。
ガンパレード・マーチの小説は榊ガンパレとも呼ばれ、原作のゲームの世界観を更に発展補完する形で展開されていて非常に人気のあるシリーズです。
全45巻存在するガンパレード・マーチの小説版は2000年から2015年に渡って長期に発刊され続けたゲーム原作の小説として有名です。
また、原作のゲームと設定がほとんど変わらないため、小説からゲームへ入ってもすんなりと世界観が飲み込めるようになっています。
原作のゲームのようにポンポンと登場キャラが退場していく様は衝撃的でありながら、原作のゲームの終末観を醸し出しています。
ゲーム原作の小説である以上に、一つのシリーズとして楽しめるおすすめの小説です。
ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ⑤
「隣り合わせの灰と青春」は1981年にアメリカのサーテック社が発売したゲーム「Wizardry」シリーズを原作とした小説です。
この小説の作者はベニー松山さん。FFやサガシリーズなどのゲーム原作の小説を複数書いている方です。
ウィザードリィ―華麗なる筆致でつづる剣と魔法の迷宮世界。コンピュータRPGの麻薬的興奮を活字で味わう。ゲーム同様、読み始めたら…止まらない。新しいエンタテイメント誕生。
「隣り合わせの灰と青春」内容紹介より
「Wizardry」というと3Dダンジョンゲームの傑作として知られ、日本のゲーム業界に多大な影響を与えたゲームとして有名です。
D&DなどのTRPGを下敷きとしたキャラメイクが特徴で、理不尽にも思える難易度と共に多くの中毒者を生んだ快作ゲームです。
これを原作とした小説も評価がとても高く、ゲームを原作とした小説の傑作を挙げるなら?と聞かれるとまず候補に挙がります。
ゲームを原作とする以上、小説ではゲームの設定を逸脱してはいけません。また、ただ原作のゲームのストーリーをなぞる小説では面白みに欠けてしまいます。
この小説はそれらの課題を上手く落とし込みつつ、原作のゲームファンを取り込んだノベライズの傑作として今なお高い評価を得ています。
ゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ5選まとめ
今回の記事ではゲームだけじゃもったいない!!ゲームが原作の小説おすすめ5選まとめを紹介しました。
ゲームが原作の小説はゲームが人気になるたび、作家さんの力によって生まれます。とてもじゃないけど選びきれませんよね?
面白いゲーム原作の小説を読みたいのなら、賢くお得に小説を手に入れなくてはいけません。
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