世界基準「CEFR」であなたの英語レベルを測ろう
ニュージーランドのワーキングホリデービザを取得してから考えることはそう「英語」です。
ニュージーランドやオーストラリアは元々、イギリスの植民地でした。
当たり前ですが現地の英語はアメリカンイングリッシュではなく、ブリティッシュイングリッシュを基にしています。
TOEICはアメリカンイングリッシュ基準だから
気をつけてね
オーストラリアの英語は訛りによってOGイングリッシュと呼ばれるような別の英語としての扱いを受けるまでに至っていますが、ニュージーランドはまだ、ブリティッシュに近いとされています。
- CFERとは国際基準の言語能力を測る指標
- CFERで英語力が6段階で評価
- CFERに対応した英語力を測れる国内のテストについて
- CEFRで英語力を測るためのお勧めのテストについて
発音や単語の扱いがアメリカンとブリティッシュでは少し変わっていますので、ちょっと戸惑うこともあるかもしれません。
それよりも「英語能力」がどれだけあるのかが重要です。
さて、今回は海外で英語能力がどれだけあるかを示す指標について書いていこうと思います。
CFERとは国際基準で言語能力を測る指標!!
正確に言うとCFERはCommon European Framework of Reference for Languagesの略でして、日本語では「ヨーロッパ共通参照枠」と呼びます。
これは英語の言語能力だけではなくヨーロッパで使用されている言語をある程度同じ指標で評価しようという試みによって作られた指標です。
日本ですとNHK英語講座のレベル分けに使われている指標です
講座ごとにA1とかで区切られていたのはCEFRに対応して
英語力のレベル分けをしていたからですね
英語に関してはケンブリッジ英検というイギリスで行われている試験を基にして構成されています。
そのため、ケンブリッジ英検の英語サイトから詳細が読めます。
因みにケンブリッジ英検は一度取ってしまえば、日本の英検のようにいつまでも資格が証明できますので便利です。
イギリスに移住する際にはこのケンブリッジ英検を受ける様に指導された、との話もあるそうなので余裕があればこちらを受けるのもいいかと思います。
CEFRを日本国内で測るためには
今のところ、日本で受けることができる全ての英語試験はCEFRへの対応が可能です。
文科省が開設しているポータルサイト「英語4技能試験情報サイト」によると下図のように既存試験にCFERが対応できるそうです。
http://4skills.jp/qualification/comparison_cefr.htmlより
この画像上でToeicの点数が少し変わっているのにお気づきでしょうか?
Toeicスコアが1000点を超えています。これは通常よく知られているtoeicのテストはリスニングとリーディングのみのものであるため、このCEFR上では測れないのです。
心配なさらずとも、Toeicにはライティングとスピーキングを行うテストがありますのでそちらを受けて下されば問題なくCEFR上で評価を受けることができます。
海外ではこのCEFRのレベルもしくはTOEFL、IELTSのスコアで評価されることが殆どですので海外で仕事をしたい、などの希望がある場合はToeicを受けるよりもTOEFLなどを受けたほうが断然良いと思います。
Toeicは日本ではメジャーでも海外で評価指標として使うにはマイナーである感じが拭えません。
Toeicの団体ってアメリカが母体のはずなんですけど・・・・・・。
CEFRは英語を6段階で評価
CEFRは英語レベルを6段階に分けています。
CEFR上では下からAクラスだと英語初級レベル。Bクラスは英語中級。Cクラスだと英語上級レベルになります。実際に仕事で使うならBクラスからだと言われています。
必要となるCEFRのレベルは仕事によっても異なりますので絶対にBクラス以上である必要はありません。
http://4skills.jp/qualification/cefr.htmlより
英語力を知りたいなら、CEFRを意識すべし
ここまで書くとCEFRで評価されるのが一番大事のようにも思えますが、あくまでCEFRは指標であるということを忘れてはいけません。
この指標を基に各民間試験ではどの程度のレベルに当てはまるのかを試算しているのです。
TOEFLをCEFRの英語評価に換算する方法
あなたがケンブリッジ英検のサイトを覗いてCEFRのゲージを見ていたのなら、そこにはIELTSのスコアだけが書かれていることに気づくでしょう。
そう思っても不思議ではありません。TOEFLはアメリカの団体が行っている試験。では、IELTSはどこの試験かというとイギリスの試験になるのです。
CEFRはケンブリッジ。つまり、イギリスです。CEFRはIELTSとは対応が出来ているのです。
CEFRは世界基準の評価を目指しているので
地域差をある程度考慮して英語力を評価できます
ならTOEFLはどうなのか、というとCEFRとの対応は可能です。なぜなら、TOEFLとIELTSはスコア対応ができるからです。
片方で何点取れば、もう片方ではどのくらいのスコアになるのか。異なるテスト同士でも、ある程度の互換ができるようになっています。
TOEICとCEFRの関係性について
ここで少し、見えてくる問題があります。日本で行われているテストの結果をCEFR上で評価することは難しいのではないか、という問題です。
ToeicはTOEFLと試験作成団体が同じなので、4技能試験をすべて受ければ(つまり、よく受けられているL&R試験だけではなくS&W試験も受けていること)CEFR上で英語能力が評価できる可能性はあります。
といっても、Toeic自体が世界的にはマイナーであるという問題は拭えないのですが。
TOEICは世界的にはマイナーなテストなので
英語力を測るときは注意です
CEFRに対応して英語力を評価できる試験はIELTSとTOEFLがお勧めです。
(他にもケンブリッジ英検とか、BULATSとか、LinguaskillとかCEFRで使えるってサイトには書いてあるけど、これらの試験自体が日本じゃマイナーなので省きます)
まぁ、何が言いたいかというとIELTSとかTOEFLやったほうが後々便利だよ、ということです。
でも、これらの試験ってとても高いから気軽に出来ないんですよね。
民間試験とCEFRの対照表について問題提起しているブログがあったのでこちらにリンクを貼ってみます。
結論
CEFRは英語力を図るために大事です。
国内外で就職や留学する場合、CEFRで評価できるようにしておいたほうが、自分は国際的な指標で評価されているという自信や信用につながると思います。
CEFRできっちりと評価できるようにしておくためには、各試験を受けておく必要があります。
英語試験の練習としてTOEICを、本番としてIELTSやTOEFLを受けることがお勧めです。
大事なのは試験を受けることではなくて、いい結果を出したうえで評価につなげること。
自分にとって最も良さそうな方法を選ぶのが一番だと思います。別に試験を受けたことがないという人でも英語ペラペラの人とか結構いますから。
では今回はここまで、とさせていただきます。
お読み頂きありがとうございました。