フードバンクでフードロスを防ぐ海外と日本の「もったいない」
こんにちは、ニュージーランドでは食費を抑えていきたいと考えているアンソニーです。
日常生活でも、無駄遣いを減らしていきたいと考えています。
買い過ぎは無駄遣いの元ですが、多くの人たちが見過ごしてしまいがちな無駄遣いがあります。
それが「食料品」です。
新しく知り合った人からカナダでホームレスをしていた話を聞く
今回、このような記事を書こうと思ったのは、最近私が知り合った人からカナダでホームレスをしていた時の体験談を聞いたからです。
その人は一年ほどメキシコにホームステイのような形で住んでいたそうですが、「観光ビザ」で渡航していたため、3ヵ月ごとに国境を超える必要があり、その過程でカナダのバンクーバーに行ったそうです。
その時、住んでいたシェルターで出会ったチリ人から「廃棄寸前を食料を無償で配布している」ボランティアの話を聞いて、そこへ通っていたそうです。
カナダのスーパーなどで廃棄する一歩手前の食材を引き取って配っているため、実際には新品の食材を配っているのと変わらないとのこと。
行く度、袋いっぱいに野菜を詰めてもらって、食料については大変助かったそうです。
そこではホームレスの人は勿論のこと、現地で生活している普通の家庭の人も来ていたそうです。
流石に仰天するような話でしたが、海外ではそんな風に食料を廃棄しないようにしているのか、と感心する出来事でした。
食料を捨てる前に引き取り配るフードバンク
こんな話を聞いた私も気になってしまいました。もしかしたら、私もニュージーランドでこの活動を探すことになるかもしれませんので。
いや、なるべく頼らないようにしますよ?
実際、ニュージーランドがどんな感じでしているのか知らないですしね。
取りあえず、この活動について調べてみると「フードバンク」という活動として周知されていることが分かりました。
食品企業の製造工程で発生する規格外品などを引き取り、福祉施設等へ無料で提供する「フードバンク」と呼ばれる団体・活動があります。まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品(いわゆる食品ロス)を削減するため、こうした取り組みを有効に活用していくことも必要と考えています。
農林水産省では、食品ロス削減を図る一つの手段としてフードバンク活動を支援します。
カナダでは「地域サポート」の活動の一環として行われています。
日本でも「フードバンク」活動をしている団体がいくつか存在しているそうです。
食料を捨てる国。日本
近年で、食料廃棄の問題が取りざたされたのは「恵方巻」問題ではないでしょうか。
これはコンビニ等で大量に売れ残ってしまった恵方巻が捨てられている、とtwitter上で問題になった出来事から端を発したものです。
環境省の発表によると
環境省及び農林水産省による推計の結果として、平成26年度における食品廃棄物等は約2,775万トン(前年度約2,797万トン)、また、本来食べられるにもかかわらず廃棄されている食品、いわゆる食品ロスは年間約621万トン(前年度約632万トン)となりました。
(環境省HPより)
統計を見て特に気になったのは「外食」の項目です。
統計によると「食べ残し」の多くは、レストラン、食堂で出るのではなく「披露宴」、「宴会」から出るものが殆どという結果です。
出された食べ物を結局食べきらずに捨てているわけです。
居酒屋で宴会を計画してもドタキャンしたり、お酒の飲み過ぎで料理を食べきらなかったり、飽食と言われても仕方がない部分があると思います。
給食の食べ残しが問題になる一方で、こういった「宴会」、「披露宴」での食べ残しはあまり問題にはなっていないように思えます。
環境省は宴会時の料理を食べきりを促すキャンペーンとして「3010運動」を行っています。
春の宴会時や、年末年始の宴会時には思いだして欲しいと思います。
最後に
食料品は人が生きていくためには必要な資源ですが、この現状を見ると、その大切さに対してあまりにも軽く扱われているのではないかとも思えます。
本当の意味での飢えを経験すれば、嫌でもこの問題に対して向き合うことになるのでしょうが、今の日本では難しいのかもしれません。
ですが、食料品廃棄を抑えて、本当に必要なところへ適切な量を随時提供することができる未来がやってくれば、改善できるのかもしれませんね。
当然、一人一人が意識することも大切です。買い過ぎない、もしくは残さないことが無駄な食料廃棄を抑える一歩に繋がると思います。
「MOTTAINAI」を世界に広めた日本がもったいないことをしては本末転倒ですね。
私も、無駄遣いを減らす生活を心がけたいと思います。
では、また次回。