港町ピクトンでアクティビティを楽しもう
ピクトンはニュージーランド南島と北島を結ぶフェリーの停留所です。
私はネルソンへ行くバスの関係で、ピクトンに2回宿泊しました。その際にピクトンの持つ穏やかな居心地の良さをすっかり気に入ってしまいました。
普段はフェリーに乗り降りするための中継地点として扱われる小さな港町ですが、ヴィクトリアドメインを始め、70㎞に及ぶハイキングコースであるクイーンズシャーロットトラックなど多くのアクティビティを楽しめる隠れた観光スポットです。
また、現存している帆船の中では世界で2番目に古いとされる「エドウィン・フォックス号」を展示した博物館などもあり、単なる港町では終わらない魅力があります。
今回はそんなピクトンの魅力についてご紹介します。
ピクトンとは
ピクトンはニュージーランド南島と北島を結ぶフェリーの停留所がある町です。
そのため、南島の玄関口として知られています。
ウェリントンからはフェリーで約3時間ほど、クライストチャーチからであればバスで約6時間ほどの距離にあります。
前回紹介したカイコウラからは約2時間半程度の距離です。
また、アベル・タスマン国立公園やゴールデンベイに近い町ネルソンへは3時間ほどの距離です。
一般的には北島からフェリーでやってきた人達が素通りしてしまうような町なのですが、ピクトンにも素晴らしいアクティビティスポットが存在しています。
徒歩で行ける範囲であればヴィクトリア・ドメインがあり、日数が許すのであれば70kmに及ぶハイキングコースのクイーン・シャーロット・トラックでニュージーランドの原生林を通り抜けてみるのも良いでしょう。
海のアクティビティ達
ピクトンは港町だけあって、海で遊べるアクティビティがいくつもあります。
また、ウォータータクシーなるものもあって、それを利用することでマールボロサウンドに点在する島々や、クイーン・シャーロット・トラックの中継地点へと移動できます。
私は日数の都合上、これらのアクティビティを遊んではいないのですが、次回ニュージーランドへ来る時はチャレンジしたいですね。
ヴィクトリア・ドメイン
ヴィクトリア・ドメインはピクトン北部にあるでっぱりのような入江です。
そこにはハイキングコースやビーチがあり、ちょっとした散歩にはうってつけの場所です。
徒歩でしか行くことができないボブズベイという入江のビーチはとても静かで散歩で行くにはお勧めです。
ボブズベイへはi-siteから歩いて30分程度の距離にあります。
道は少し傾斜が急ですが、それほど距離もないので問題なくたどり着けると思います。
ヴィクトリア・ドメインのシーニックバイウェイからはピクトンの町が一望できるだけではなく、マールボロサウンドの海岸線が見えます。
ピクトンの海岸線はかなり曲がりくねったような形状をしていて、まるで日本のリアス式海岸のようです。
上の写真、奥側の沿岸部にはピクトンで人気のハイキングコースであるクイーン・シャーロット・トラックがあります。
クイーン・シャーロット・トラック
クイーン・シャーロット・トラックは70㎞に及ぶ長大なハイキングコースです。
徒歩では流石に日帰りで行ける長さではないので、何泊化する必要がありますが上にあげたようにウォータータクシーなどを利用することで日帰りで楽しむことも可能です。
また、MTBでのツーリングも人気で、自転車を貸してくれるお店もあります。
70㎞といえば、日本で人気のサイクリングロードであるしまなみ海道と同じ距離ですね
今回私は行けてないですが、いつか挑戦してみたいですね。
エドウィン・フォックス海洋博物館
エドウィン・フォックス海洋博物館はフェリー乗り場から5分もしない場所にある博物館です。
そこでは現存している世界で2番目に古い帆船「エドウィン・フォックス号」の実物を展示しています。
今でこそ写真のようにボロボロのエドウィン・フォックス号ですが、その歴史は波乱に満ちています。
貨物船として生まれたかと思えば、軍隊を運ぶための輸送船として使われたり、ニュージーランドへの移民(!)を運んだり、と当時の歴史を知る生き証人のような船です。
エドウィン・フォックス号が建造されてから今に至るまでの軌跡を映像と共に追体験することができます。
勿論、中も見学できます。上の写真では一番安い料金で乗船した客の寝床を再現したものが映っています。
海水が隙間から入ってくるため、度々病気になったのだとか。
そんな過酷な船旅のエピソードも知ることができますよ。
ピクトン・サウンド
ピクトン・サウンドはピクトン沿岸部にある大きな公園です。
ヤシの木や子供向けの遊具があるピクトン・サウンドはさながらリゾート地のようなイメージを与えてくれます。
また、近くにはミニゴルフを楽しめるゴルフ場などもあり、フェリーを待つ間のちょうどいい暇つぶしににもなるでしょう。
ピクトン・サウンドの近くには港を見渡せるカフェやレストランなどもあり、ランチやティータイムを楽しむには最適のスポットです。
ベンチもあるので、ちょっと休憩なんてこともできます。
海を見渡しながら飲むコーヒーなんて素敵じゃないですか?
最後に
ピクトンは小さな港町とした印象が強いですが、実際にはたくさんのアクティビティや見どころがギュッと詰まった隠れた観光スポットです。
たった少しの日数しか泊まらなかったのが惜しいほどに居心地の良い町です。
フェリー乗り場の周りだけでも見れる場所はたくさんありますので、是非フェリーの待ち時間にでも町を散策してみてはいかがでしょうか?