元クリーナーが教えるゲストハウスの日本と海外での違い
ゲストハウスって知っていますか?
普通のホテルとは違って、ドミトリー(相部屋)で色々な人達と同室で寝泊まりする宿泊施設のことを「ゲストハウス」と呼びます。
近年、日本でも各地にゲストハウスが出来て身近な存在になりつつあります。
ですが、元々海外ではメジャーな形態の宿なんです。
ただ、そこはやっぱり日本。
同じゲストハウスと言っても、海外のゲストハウスとはちょっと違うんです。
私は大阪とニュージーランドのゲストハウスの両方でクリーナー(掃除員)として働いた経験があって、ゲストハウスを裏から見てきました。
そこで今回は日本とニュージーランドでそれぞれクリーナーとして働いたことのある私の経験談から二つの違いを説明したいと思います。
ゲストハウスとは
ゲストハウスは元々バックパッカー向けに作られた安宿のことを指しています。
宿泊料金を安くするかわり、個人部屋よりも相部屋(ドミトリー)を多く採用しています。
似たような安い宿泊施設にユースホステルやB&B、民宿がありますが、ゲストハウスと言えば「ドミトリーがある宿」といった認識が一般的です。
宿泊料金も低く、日本でも2000円台、インドやベトナムに至っては500円程度で一泊できるゲストハウスは多いです。
ちょっとした旅行で宿代を安くしたいなら、旅行先のゲストハウスを調べることが一番の近道になります。
日本のゲストハウスの特徴
日本のゲストハウスの特徴は「お洒落」です。
外国人だけではなく、日本人もターゲットなので宿側は「清潔感」を最も重要視しています。
なので、日本のゲストハウスに泊まっても「汚い」と思うことは少ないハズです。
また、日本のゲストハウスではカフェが併設されていることが多く、宿泊客以外の人も多く来ます。
朝食の有無はゲストハウスごとによって異なるため、注意するべきでしょう。
日本ではゲストハウスは「宿泊客同士で交流できる場所」として認識されていて、特に観光目当てではないけど面白そうだから、と言った理由で泊まる日本人も多いです。
古民家を改装して作られることも多く、和洋折衷のモダンな雰囲気が楽しめます。
近年だとお年寄りの宿泊客も増えているとか。
海外のゲストハウスの特徴
海外のゲストハウスの特徴としては建物がとても広いことが挙げられます。
庭付きの家が一般的なように、ゲストハウスにも中庭が存在していることが多いです。
洗濯物が干せるようになっていたり、BBQ用のセットが備え付けられていたり、と中庭付きの大きな一戸建てがホテルになっていると考えてもらった方がイメージがしやすいと思います。
夜中になるとそこでBBQをしたりお酒を飲んだりして過ごしている人が多くいます。
ロビーでテレビを見ながら談笑している外国人も多く居て、まさに旅人の集う宿といった印象を受けます。
日本とは違い、カフェ併設型のゲストハウスは少ないです。
宿泊客だけが来るため、カフェ目当ての客だらけで一角が騒がしい、なんてこともありません。
海外のゲストハウスでなら、自分の家にいる様な感覚で過ごせるでしょう。
日本と海外のゲストハウスで共通していること
シャワー、トイレは共用です。
また、キッチンなどが備え付けられていて自炊ができることも大きな特徴です。
特に海外のゲストハウスでは必ずキッチンが備え付けられています。
また、ゲストハウスは家族で経営している場合も多く、ホテルのようにかしこまった接客をしているわけではありません。
そのため、オーナーやスタッフ達との距離が近く、気軽に観光計画について相談できる点も大きな魅力です。
また、ゲストハウスで働いている人は元バックパッカーや旅行好きの人が多く、様々な面白エピソードが聞けることもあります。
まとめ
以上が海外と日本のゲストハウスの違いでした。
簡単にまとめると
ゲストハウスとは
- ドミトリー(相部屋)を基本とした部屋構成
- キッチン、シャワー、トイレが共用
- とにかく安い
という特徴があります。
日本では更に
- カフェが併設されている
- 古民家を改装して作られている
事が多いです。
海外では
- 宿自体が広く自分の家のように過ごせる
ことが特徴です。
安い宿と聞くと「汚い」と言ったイメージがありますが、日本のゲストハウスは基本的に綺麗なのでそこまでの心配はしなくても大丈夫です。
日帰り旅行ならいざ知らず、遠出するなら宿を取らなくてはいけません。
でも、そこはせっかくの旅行。
どうせなら安い値段で特別な体験をしてみたいと思いませんか?
ゲストハウスは様々な人が集まる場所だからこそ、その時々で生まれる特別な出会いがあります。
非日常を楽しんでみたいと思うなら、是非ともゲストハウスに泊まるべきでしょう。