非IT系合格者がおすすめする基本情報技術者試験の参考書
以前受験した基本情報技術者試験に見事合格し、合格証書が送付されてきました。
専門分野は化学だったので、いわゆる非ITの畑から来たのですがなんとか合格することができました。
基本情報技術者試験はプログラミングの知識も必要とされていますが、非ITの人間でも合格できる試験です。
今回、基本情報技術者試験を合格した経験からお勧めの参考書を紹介します。
- 基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門の資格
- 基本情報技術者試験は午前・午後の試験に分かれた一日がかりの試験である
- 基本情報技術者試験の午後試験ではプログラミング言語を読んで回答する問題が出題される
- 基本情報技術者試験で躓きやすいポイントを網羅するためには参考書が3冊必要になる
- 基本情報技術者試験の試験対策で問題集を購入する必要がとある理由により無い
基本情報技術者試験はITの登竜門
基本情報技術者試験とはITエンジニアの登竜門として有名な資格です。
ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
IPA独立行政法人情報処理推進機構HPより
基本情報技術者試験はITエンジニアを含めた業務上パソコンを操作する社会人にとってIT技術の基礎的な知識を問う資格となっています。
現代はあらゆる分野でIT技術の活用が必要とされており、未経験からプロのエンジニアを育てるオンラインブートキャンプが人気を博すなど、需要に陰りは見えません。
基本情報技術者試験の難易度
基本情報技術者試験の合格率は25%程度(情報処理推進機構HPより)です。
しかし、基本情報技術者試験は春季・秋季の年2回受験できる試験のため、合格率は見た目以上に高いです。
私のような非IT系でも合格できるほどIT系の資格の中で敷居が低いです。
基本情報技術者試験の出題範囲
基本情報技術者試験の出題範囲はITパスポートの試験範囲をさらに拡張し、各項目ごとに深堀したものとなります(基本情報技術者試験シラバスはこちらから)。
午前と午後の試験に分かれており、午前はITに対する全般的な知識を問われ、午後ではプログラミングに関する知識を問う問題が出題されます。
基本情報技術者試験午前試験の範囲
午前の試験時間は2時間30分です。
試験範囲は
- テクノロジ系
- マネジメント系
- ストラテジ系
と大きく3つの分野に分かれています。
この3つの分野の中から更に細かく出題範囲が定められています。
基本情報技術者試験午後試験の範囲
午後の試験時間は2時間30分です。
試験範囲は
- コンピュータシステムに関すること
- 情報セキュリティに関すること
- データ構造及びアルゴリズムに関すること
- ソフトウェア設計に関すること
- 各言語によるソフトウェア開発に関すること
- マネジメントに関すること
- ストラテジに関すること
となっており、試験範囲は広範囲にわたって定められています。
基本情報技術者試験で特に注意すべきはソフトウェア開発関連の問題です。
この項目は選択問題であり、5つのプログラミング言語から1つの言語を選択して回答する必要があります。
そのため、基本情報技術者試験を受験する前にプログラミング言語を1つ習得、読めようになっておく必要があります。
基本情報技術者試験で出題されるプログラミング言語
基本情報技術者試験を受けるに際して、最も気をつけるのは午後の試験の選択問題です。
基本情報技術者試験は「ソフトウェア開発に関する」試験問題として
- C言語
- Java
- アセンブラ言語
- Python
- 表計算ソフト
の5種類の言語を採用しており、このうちのどれか一つの言語を選択して回答する必要があります。
この5つ以外の言語は試験問題に採用されていないため、気をつけてください。
基本情報技術者試験でお勧めのプログラミング言語
基本情報技術者試験では5つのプログラミング言語のうち1つを回答する必要があります。
IT系の人々にとっては「C言語」や「Python」、「Java」が実用性に富んでいるため選びやすいです。
非IT系の人間にとってはこれらのプログラミング言語は1から勉強する必要があります。
そこで非IT系の人でも学びやすい言語を紹介します。
非エンジニアにお勧めのプログラミング言語はこれ!!
基本情報技術者試験には5つのプログラミング言語から1つ選択する選択問題があります。
そのなかで私が非IT系でも合格しやすいプログラミング言語としておすすめするのは「表計算ソフト」です。
断然、表計算ソフトです
基本情報技術者試験で出題される「表計算ソフト」問題は「MicrosoftExel」のVBAとは異なる独自仕様です。
非エンジニアに「表計算ソフト」がお勧めの理由
非ITエンジニアの人へ基本情報技術者試験の選択問題で「表計算ソフト」を選ぶべき理由は一つです。
非IT系にとって最も馴染みがあるプログラミング言語、だからです。
基本情報技術者試験で採用されているプログラミング言語は非ITエンジニアの人間にとっては縁のないものです。
しかし、表計算ソフトだけはあらゆる企業で使われているため需要があります。
仕事で表計算ソフトを使い慣れている人からすれば、基本情報技術者試験の勉強時間も短縮できて一石二鳥です。
基本情報技術者試験にお勧めの参考書
基本情報技術者試験対策の参考書や問題集は数多く出版されています。
そのため、どれを選ぼうか迷ってしまいますね。
私が基本情報技術者試験対策で使った参考書は技術評論社出版の「基本情報技術者 合格教本」です。
この参考書は主に午前の試験対策になります。
午前だけではなく、午後の試験対策用になる項目が盛り込まれていますので、お勧めできます。
特徴として
- 試験範囲の網羅性
- 過去問題集の付属
が挙げられます。
基本情報技術者試験はとある事情により過去問題集を購入する必要がないため、参考書の購入のみを強く勧めます。
午後試験対策用として、翔泳社の「情報処理教科書 基本情報技術者試験の表計算問題がちゃんと解ける本」が「表計算ソフト」対策の参考書としてお勧めです。
午前や午後試験の行われる知識を問う問題に対し、午後のプログラミング知識を問う問題では受験者の理解度が試されます。
通常の参考書では網羅性を重視しているため、どうしてもプログラミングに関する専門的な記述が浅くなりがちです。
そのため、専門的な参考書を別に用意して勉強する必要があります。
上に挙げた参考書は基本情報技術者試験の表計算ソフトの問題にフォーカスした参考書であり、みっちりと学習することができます。
上記の参考書では基本情報技術者試験出題範囲「アルゴリズム」に関する解説が少ないため、同じ翔泳社の「情報処理教科書 基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本」を購入することをお勧めします。
こちらの参考書は基本情報技術者試験で出題されるアルゴリズムに絞った解説がされているため、非ITエンジニアの方でアルゴリズムがよくわからなかった方にお勧めです。
アルゴリズムの問題は 選択問題ではないため、どのプログラミング言語を学習しているかに関わらず勉強しておく必要があります。
この参考書はそんな受験者の不安を取り払うのに最適な1冊でしょう。
参考書は午前の試験対策用に1冊。
午後試験プログラミング言語対策に1冊。
アルゴリズム対策に1冊あれば大丈夫です。
基本情報技術者試験の勉強方法・期間
基本情報技術者試験の学習期間はたっぷりと確保しましょう。
IT知識が全くなく、表計算ソフトすらあまり触ったことがないという人は基本情報技術者試験対策には3か月以上かけるべきです。
私は3か月勉強しました
まず最初は購入した参考書の通読を行いましょう。
この時、読み進めるのは午前の試験の参考書を優先的に行うべきでしょう。読むべきページ数が多いため、読み終えるまでに時間がかかるためです。
一度読み終えたら過去の試験問題を一度解いてみましょう。全部は解けないはずです。
参考書をさらに読み返すことは重要です。インプットを盤石にするためにも3回は通読すると良いでしょう。
ただ、あまり午前の試験対策にかまけると
午後の試験対策に支障をきたすのでバランスが重要です。
プログラミングの参考書は午前試験用の参考書を1度読んだ後に始めるのが良いでしょう。
午後の試験対策も参考書を一度通読した後、過去の試験問題を解きましょう。
基本情報技術者試験の過去の問題を取りまとめているサイトがあり、そちらのサービスを使えば、わざわざ基本情報技術者試験の問題集を購入しなくても良いのでお勧めです。
基本情報技術者試験はITパスポート試験に比べて、プログラミング問題のように理解度を問う問題が多いため問題演習を重視する必要があります。
参考書はなるべく早期に読み切り、試験問題を繰り返し解くことが実力をつける第一歩です。
もし分からない点が出れば、その都度参考書を見て解きなおすことで理解度を深めていきましょう。
基本情報技術者試験に合格しやすくなる裏技
実は基本情報技術者試験に合格しやすくなる裏技というものが存在します。
方法としては
- 情報処理機構に認定された講座を受講し、修了試験に合格することで午前試験を免除
- ITパスポート試験を受けて合格する
以上の2つがあります。
基本情報技術者試験には午前の試験の免除制度があります。
基本情報技術者試験の開催元である情報処理推進機構が認定する講座を受講し、修了試験に合格すれば午前の試験を免除できます。
これによって、午後の試験の内容に集中して勉強することができますね。
もう一つの方法としては基本情報技術者試験を受ける前に「ITパスポート」試験を受けることです。
基本情報技術者試験の試験問題は
ITパスポートで見たような問題も多かったよ
ITパスポート試験は基本情報技術者試験と似た試験範囲ですが、プログラミング言語が試験に出題されないなど、難易度が低いため比較的容易に取得できる資格です。
ITパスポートを先に学習することで基本情報技術者試験の試験範囲を大まかに学習できると共に資格を1つ取得できることが強みです。
もちろん、お金や時間がない人は基本情報技術者試験の
一発合格を狙うのが良いよ!!
基本情報技術者試験に合格したら
基本情報技術者の資格はITエンジニアに必要な知識をもつ証明ですが、実務能力を身に着けるためにはプログラミングを別に勉強する必要があります。
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