ワクチンを怖がる人。怖がらない人

コラム

angel-悩んでいる

 

ワクチン、もとい予防接種って怖いですか?

 

アンソニーです。

 

ネットの海を漂流しているとイタリアで反ワクチン運動なるもの政界に食い込みつつあるという話を聞いたので、ちょっと文字に起こしてみました。

 

海外では反ワクチン運動と言うものがあるそうですね。彼らの主張によるとワクチンが自閉症の原因になるとか。

 

ちょっと何言っているのか分かりませんが、体に人工的なものを入れるのが嫌なオーガニック主義なのかもしれません。

 

昔、学校の調べ学習でワクチンについて調べたことがあり、ワクチンを打つことに抵抗感がある人もいると聞いていましたが遂に過激派の人達が表舞台に姿を現したようです。

 

 

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ワクチンって何?

 

ワクチンはその昔イギリスの医学者であるエドワード・ジェンナーさんが、牛痘にかかった人は天然痘にかかりにくいことに目を付けたことを端とする方法です。

病気を治すのではなく予防するという思想で生まれました。

 

ワクチンを摂取することで対応する病気に対した免疫を手に入れることができ、病気に罹りにくくなったり、重病化することなく治ったりします。

 

ワクチンには大まかに分けて3つの種類があり、

 

  • 生ワクチン:弱った病原菌から作られたワクチン
  • 不活化ワクチン:無害化した病原菌から作られたワクチン
  • トキソイド:無毒化した毒素から作られたワクチン

 

に分かれています。

 

みんなが知っているであろうインフルエンザワクチンは不活化ワクチンに含まれています。

 

 

ぶっちゃけると、生ワクチンと不活化ワクチンは菌を打ち込むものでトキソイドは毒を打ち込むものになります。

 

予防接種って義務なの?

 

義務ではありません

 

ですが、予防接種を受けるように努める必要があります。

 

努力義務ってやつですね。

 

正確に言うと、ワクチンの接種には定期接種と任意接種があって定期接種に関して努力義務が発生するとしています。

 

定期接種は市区町村が主体として行われているもので基本的に公費として扱われます。

 

任意接種は自費ですね。

 

定期接種として受けられるワクチンは、はしかや風疹、日本脳炎などの感染力が高い病気が設定されています。

 

成人からすれば大したことはない病気もありますが、子どもからすれば生死にも関わる事態になる恐れがあります。

義務ではありませんが受けておいた方が無難だと私は思います。

 

ワクチンって副作用はないの?

 

あります。

 

ワクチンと言うものは病の元を使っていますので、副作用が発生する可能性はあります。

 

また、ワクチンは薬ではないので副作用とは呼ばず、副反応と呼ばれます。

 

ぶっちゃけ、超軽い病気になることと同じですから、副反応と言うよりも病気の症状が出るわけですね。

 

ワクチンに対して疑念を持つ人の気持ちも分かります。

 

要はその病気に罹る環境がなくてもワクチン接種によって症状が発生して、重病化する可能性があるからですね。

 

場合によっては後遺症が残る事もあるため、ワクチンの義務化に反対している人もいるぐらいです。

まぁ、母数が増えれば副作用が重篤化する人の割合も増えるので懸念としては間違ってないこともないですが・・・。

 

どの程度副作用が発生するのかを調べてみたところ、ちょっと古い資料ですが厚生労働省に資料がありました。

 

より

 

この資料によると、最も副反応が出やすいのは狂犬病のワクチンで約1割の人が局所的な腫れや疼痛を覚えます。また、2番目に発症しやすいのは麻しんで最大8.9%の人々に発熱の症状がみられるとのことです。

 

まぁ、狂犬病は日本では珍しいので置いておくとして麻しんは多くの人達に接種されているワクチンですので、どういった副反応が出るのか知っておくに越したことはないでしょう。

 

ワクチンとアレルギー

 

ワクチンを打つことでアレルギー性のアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があることが知られています。

 

主にゼラチンアレルギー卵アレルギーです。

 

どちらもワクチンの製造ラインにかかわるため、取り除くことが出来ない問題なのです。

 

と言っても卵アレルギーだから必ず発症するわけではなく、医療の分野ではワクチン接種後、30分経っても何も起こらなければ問題なく接種できたと見なされます。

 

ですが、ワクチン接種は義務ではありません。重度のアレルギー持ちと言う人は無理に予防接種することもないでしょう。

 

下手にアナフィラキシーショックを起こして命の危機を招くよりかはマシです。

 

結局のところワクチンは接種すべきかどうなのか?

 

結局ワクチンはするべきなの?

そう思う読者たちもいるでしょうから私自身の考えを述べておきます。

 

原則としてワクチン接種はしておくべきと私は考えています

 

集団免疫としての観点もありますが、単純に自分が損をしないためです

 

 

田舎などの他人との接触が限られるような地域ならともかく、ある程度人が密集した地域であればそれらの病原菌の流通度合いは低くありません。

 

そういった環境に居る限り、今健康だったとしてもそれが続くとは限りません。そう、いつ発症してもおかしくはないのです。

 

自衛の意味を兼ねてもワクチンを接種しておくことは大切です。

 

副作用が、と思うこともあるでしょう。しかし、日本脳炎やインフルエンザは人を殺す病気でもあります。

 

ワクチン接種を怠ったばかりに重症化し泣きを見るよりかは遥かにマシだと思います。

 

何もすべての病気のワクチンを接種しろと言っているわけではありません。

 

都会に住む人が狂犬病ワクチンをする行為自体にどれほどの意味があるのか、と問われて明確な答えを提供できる人は少ないでしょう。

 

重ねて言いますが、ワクチン接種は義務ではありません。ですが、その中から自分で考えて取捨選択する努力義務を果たす必要はあると思います。

 

自身の体調や周囲の環境。それらを踏まえてどのワクチンを接種するのかを考えて欲しいと思います。

条件反射のようにワクチンという言葉に拒否反応を示すのだけはやめて欲しいと思っています。

 

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