食料廃棄について物申したい

コラム,ニュージーランド

ウナギ-うな重

 

皆さん食べてますか?

 

昔から料理するのが面倒くさくて一人暮らしの時は適当に食べていたアンソニーです。

 

外食はもったいないからと最低限の量しか食べていなかったせいで一人暮らしを2年続けただけで体重が65から56ぐらいまで落ちたのはちょっとやり過ぎたかな、と思いました。

 

地方に住んでいた時はコンビニのお世話になりっぱなしだったのですが、あまりにも行き過ぎて顔を覚えられてしまい偶におまけしてもらっていたのは良い思い出です。

 

と言うことで食料廃棄の問題です。

 

 

 

 

いや、実はこんな記事を見つけてしまって記憶がよみがえったのが切っ掛けなんですよ。

 

それと今私はニュージーランドで皿洗い(キッチンハンド)の仕事をしていますからレストランの裏も一応見ているわけで。

 

日本での居酒屋バイトの経験はありませんが、ニュージーランドの実情を見るだけでも色々と思うところがあったので筆を取る事にしました。

 

あ、あと以前にこんな記事も書いてます

 

 

 

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大量にある食料廃棄

 

下に示したのは環境省が発表している資料になります。

 

環境省資料

https://www.env.go.jp/press/files/jp/108984.pdfより

 

 

見てもらえれば分かりますが事業系から357万トン、家庭から289万トン、合わせて646万トンの食べられる食料を捨てていることが分かります。

 

驚くべきはその比率です。

 

事業ごみからでる可食物は全体の18%程度ですが、家庭から出る可食廃棄物は34%に及んでいます。

 

357万トンと289万トンを比べてみても家庭から出てくる廃棄物の量が多いことが分かるでしょう。

 

みんな食べ物捨てすぎですよ。

消費期限とかちゃんと見て食べきってくださいね。

 

まぁ、私が言えた義理ではありませんけど。

数字に起こすと如何に私たちが飽食なのかが分かりますね。

 

ニュージーランドのレストランで思ったこと

 

さて、ここまでが前置きです。

 

日本で食品ロスが多いことは最近のニュースでも有名な話です。ウナギや恵方巻の廃棄問題は大きな話題になりましたね。

 

日本のことは散々話題になっていますが、他の国ではどうなのでしょうか?

 

ですので、私がニュージーランドの皿洗いをしているときにみた感想を書いてみたいと思います。

 

と言うか、ぶっちゃけ悪口に近い面もありますので、読みたくない方はブラウザバックをお願いします個人の意見ですし、実際のところ各人がどのような選択をするのも自由です。

 

 

 

私が働いているのはローカルのレストランです。

 

ニュージーランドのローカルレストランのキッチンハンドの仕事は完全なる皿洗いです。

 

というか、日本の居酒屋と比べてお店の規模が大きい(それでも欧米のものより小さいそうです)ため、仕込みの手伝いなどをしている暇はないからです。

 

7時間の間ひっきりなしにやってくる食器を洗い続けるのは結構疲れますね。

 

皿洗いにつきものと言えば、食べ残しです。お皿に食べ物がくっついていたら、洗うことはできません。当然落とします。

 

海外では食べ残しを持ち帰ることができますが、全員がその選択肢を取るわけではありません。

 

そもそもニュージーランドの料理は一人分とは思えないほどの量があって食べきれないこともあります。

 

そうなると当然のごとく食べ残しはゴミ箱に消えるのですが、それらを見ていると残した時とそうでないときの差が酷いなと思うことがあります。

 

勿論食べきる人もいますし、更にくっついた野菜のクズを一つ一つつまんで食べろとまで言いはしませんが、半分以上残った状態で放置する人もいれば、ほとんど手を付けない状態で突っ返す人もいます。

 

そのまま帰ってきた時は私たちスタッフのお腹に収まったのですが、中途半端に手を付けた状態で下げられた場合食べようにも食べられません。そのまま、ゴミ箱にポイです。

 

ピザを半分食べて下げてきた時などはなんでこいつ頼んだ?とまで思うこともあります。

 

(食べきってくれた方が洗う時に楽なので、忙しい時間とかに中途半端に残っている料理を見るとイライラしてしまうのです)

 

皿洗いをしてみて実感しました。

 

自分たちで思っているよりも人は食べ残しているのではないか、と。

 

日本でも居酒屋で飲んで騒いでと言った風景を見ますが、その時自分たちで頼んだ皿の上が空っぽになったかどうかをきっちりと認識している人はいないのではないでしょうか。

 

ぶっちゃけた話、私はグルテンフリーにこだわる人と言うものも理解できないのです。

 

グルテンフリーとは元々セリアック病を持つ小麦粉などに含まれるグルテンが分解できない人たちへの配慮であるのですが、健康志向の一つとしてニュージーランドでは人気のある健康食だそうです。

 

また、ニュージーランドではヴィーガンと呼ばれる動物性由来の成分の一切を取らない(ベジタリアンの上位互換)人達も多いです。

 

ヴィーガンやグルテンフリーを行っている人たちには様々な理由があってそれを行っています。

 

とはいえ、私個人の考え方としては体質や宗教などの特別な理由がない限りは食べ物をえり好みするのはどうか、とも思っています。

 

グルテンフリーとなると食材も高いですしね。

 

ベジやグルテンフリーが健康に良いとは言われていません。精々賛否両論です。

 

また、ニュージーランドは農業国ですが、だからと言って野菜が安いわけではありません。意外ですね。

食料品の備蓄や輸送が貧弱なのか季節によって値段が乱高化するためです。

 

安定して安いのは小麦粉やジャガイモです。

 

発展途上国でもありがちな例ですが、低所得者の間ではポテトチップスなどでお腹を膨らませている人たちも多いです。そのため、太っている人が多いのです。

 

私はこのような人達を見てちぐはぐな国だな、と思いました。

 

一方でオーガニックをうたいながら食のえり好みをし、一方では栄養バランスも何もない食事をしています。

食べ物だって平気で残す人もいます。

 

とにかく量が多い(値段もそれ相応)ため、そうなってしまう点もあるのでしょう。

 

ただ、日本と言う環境で育った私からすると、特別な理由がなければ食事の内容なんて何でもいいし、わざわざヴィーガン仕様の料理がないという気にもなりません。

 

やたら量の多い料理皿を出されるより、値段と量を抑えてくれと言いたくなります(ニュージーランドの外食は高いです)。

 

皿洗いをしているときにゴミ箱に半分ほど食べられた料理が放り込まれるのを見ると嫌な気分になります。

 

こう、なんというか色々と惜しい気がするのです。

 

結局のところ、食の内容にうだうだ言える時点で本当の意味で食に対して真剣に向き合えていないのではないかと思う次第でした

 

でも、こういう人たちの生活をしてみるとどうなるのか、興味はあります。

 

お耳汚しすみませんでした。

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