ゲストハウスで人生変わった!?ワーホリに行きたくなるまでの話

2018年3月29日コラム,メンタル

ゲストハウスのドミトリー部屋

 

私は2年前まで普通に仕事をしていたのですが、ある時、あるきっかけでその仕事に向いてないと思いました。そもそも、その仕事に就く前から人生を投げやりにとらえている節もあったんです。

 

そこで、以前から興味があった青年海外協力隊に応募しようと、思い切って仕事を退職して試験に応募していたのがちょうど去年のこと。

 

1年は応募試験に挑戦して、もしダメだったら海外でバックパッカーにでもなってやろうと半ば捨て鉢な気持ちを持っていました。殆ど、自分の人生を捨てていました。

 

そんな私を前向きにしたのは、ゲストハウスでバイトした経験でした。

 

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ゲストハウスって?名前だけは知っていた

 

仕事をしていた時の同僚に「俺は日本一周を4回やったことがある」と豪語する猛者がいました。

彼は、高校生時代と大学生時代にバイク、自転車、電車、ヒッチハイクによって日本を一周したそうです。日本一周のし過ぎで大学の出席日数が足りなくなった挙句に退学したそうですが、なるほど大抵のことでは死にそうにない人ではありました。

 

普通だったら、「こいつはヤバい」となるのかもしれませんが、私には羨ましくありました。

そんな彼が言っていたのが「ゲストハウス」でした。

ゲストハウスとは部屋共用を基本とするバックパッカーの利用を主眼に置いた簡易宿泊施設のことです。

私はその時、ゲストハウスは安くていろんな人が同じ部屋で止まっていると教えられ、「面白そう!! 泊まってみたい」と考えたのが興味を持つきっかけでした。

その後、神保町にある「サクラホテル」というホテルでドミトリーの部屋に泊まって、外国人と一緒の部屋で寝泊まりする機会にも恵まれました。

そんなこともあって、私は仕事を辞めた後ゲストハウスでバイトしてやろうと思っていました。

そこでちょっと困ったことが起きました。

「私、英語しゃべれまへんで(´・ω・`)」

 

英語勉強せな!! 海外いけへんで!!

 

ゲストハウスは海外のほうがメジャーな宿泊形態です。神保町のホテルでもそうでしたが、宿泊客の半分は外国人が占めています。英語が喋れないと仕事ができない可能性がありました。

 

誤算というほどのことはありませんでした。

 

元から私は英語が喋れないのは承知の上。TOEICテストを受けたことは無かったのですが、間違いなくお話にならないレベルだろうと確信していました。

 

そもそも私はいままで一度も海外に渡航したことはありませんから。

 

そんな状態で青年海外協力隊に応募しようとしていたのです。応募資格として必要なTOEICスコアはとても緩いラインだったのでそちらに関しては問題はなかったのですが、ゲストハウスで働くにはさすがに問題があるだろうと思っていました。

でも、そこで諦めるのはさすがに早すぎます。とりあえず、英語不問でもいけそうな職種を探しました。

ゲストハウスで働くことさえできたら、英語を話すこともできるようになるのではないか? そんな私の下心も私を突き動かす要因になりました。

 

捨てる神あれば拾う神あり。英語力不問の仕事はあったのです。そう、「清掃員」という仕事が。

 

そうして、清掃員募集に応募した私は見事清掃員としてゲストハウスに勤務することができたのでした。

私はそこで、自分の人生がいかに平穏なものだったのか身をもって教えてくれる人たちと出会うことになったのです。

 

ゲストハウスに集う色々な人達

 

ゲストハウスは日本では比較的新しい部類の宿泊施設です。

しかし、よく海外へ旅行をする日本人達の中では格安で宿泊できるゲストハウスは昔からメジャーな宿泊施設だったそうです。

そのためか、ゲストハウスに宿泊する日本人の方たちには海外の荒波でもまれた一筋縄ではいかないような人たちが多くいらっしゃいます。

 

モンゴル旅行として二週間吹雪のなかをガイドや護衛のハンターと一緒に駆け抜けた人。(その人には持ちものを全部取られてインドのスラム街の未亡人のところに身を寄せる羽目になった知り合いがいるそうです。さすがに笑ってしまいました)

神戸で昆虫食を広めている人。

海外の就業ビザが切れて一時帰国した人。

外国人の道案内をしたら、その人がハワイの政治家で、パーティーに招待された人。

世界一周をしている人。

私がちょっとお話を伺っただけでもこんな面白そうなエピソードを持っている人がたくさんいました。

 

それだけではありません。

 

外国人の人たちにとっては生まれた国と育った国と働いている国がバラバラの人なんて、ゴロゴロいます。

フリーのITエンジニアで、仕事をしながら様々な国を渡り歩いている人なんかもいて、本当に様々な生き方があるのだと、私は「ガツン!!」と頭を殴られた気分でした。

 

それだけじゃない!! 青年海外協力隊の人たちもすごかった

 

私は青年海外協力隊応募試験を受けるうえで地方にそれぞれあるOB・OG会の集会に参加しました。

顔を覚えてもらえたら、なにか有益な情報が聞ける、応募するためのモチベーションを確保したい、そんな下心のために参加したOB・OG会でしたが、こちらでも壮絶な話を聞くことができました。

 

アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)の話などは実体験を交えたもので大変興味深いものでしたし、キリスト教がアメニズムと融合して別ものみたいになっている話は現地に実際に行った人達にしかわからないでしょう。

 

これらの話を聞いているとなんだか私の人生ってまだまだたいしたことないな、と思うようになりました。

 

取りあえず、海外に行ってから考える

 

この一年は迷走しながらも自分を見つめなおす良い期間になったのだと私は思っています。

青年海外協力隊の試験には落ちてしまいましたが、国際協力関係の仕事に携わりたいという気持ちは強くなりました。

 

とりあえず、どうしようかと悩みもしましたが、当初持っていた青年海外協力隊に落ちた時にやろうと思っていた腹案を改良して実行することにしました。

元々持っていた腹案とは冒頭にも書いた通り、「バックパッカーになる」ことでした。

これをちょっとマイルドに方向修正し、「ワーキングホリデーに行く」事にしました。

とりあえず、国際協力業界での就職を狙うにしろ。海外への渡航経験ゼロはさすがにまずいと思ったのが理由です。

ワーキングホリデーなのは、どうせ行くならがっつり1年滞在しないと大した経験にならないのではないかと懸念したからですね。

 

私はこれからワーキングホリデーに行きます。(2018年3月現在)

出発予定は5月。

お金もないのでカツカツの滞在になることは確定です。

ですが、悲観はしていません。

これくらいの問題ぐらいで止まるようでは国際協力という沼に立ち向かうことはできないと思うからです。

やり遂げられたら私にとって大きな経験になると思っています。

とりあえず、これからのことはワーキングホリデーに行ってから考えます。それからでも遅すぎることはないはずです。

 

この記事が読んでくださった皆様の心になにかを残せたら幸いです。

ありがとうございました。

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